アメリカで女性初の下院議長を務めた民主党のナンシー・ペロシ元下院議長(85)が6日、2026年11月の中間選挙には出馬せず、今期限りで政界から引退すると表明しました。
ペロシ下院議長:
サンフランシスコの皆さんに真っ先に伝えたい。感謝の念を胸に、私は議会の再選を目指さない。
カリフォルニア州選出のペロシ元下院議長(85)は6日、動画で声明を発表し、2026年11月の中間選挙に出馬せず、今期限りで政界から引退すると表明しました。
ペロシ氏は1987年に下院議員に初当選した後、2007年のオバマ政権時には女性初の下院議長を務めました。
トランプ大統領の政敵としても知られ、2度目の下院議長を務めた2020年にはトランプ氏の一般教書演説の文書を破り捨てたほか、トランプ氏に対する2度の弾劾手続きを主導しました。
また2024年の大統領選挙の討論会では、精彩を欠いたバイデン大統領に対し選挙戦からの撤退を促したことでも知られていて、党内でも大きな影響力を誇っていました。
トランプ大統領はペロシ氏の政界引退についてFOXニュースの取材に対し、「ペロシ氏の引退はアメリカにとって素晴らしいことだ。ナンシー・ペロシは過大評価されすぎた政治家だ」とコメントしています。