津山市上高倉の婦人服卸業「タカクラ」と関係会社の「アパレルマキ」の2社が、10月27日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入ったことが民間の信用調査会社の調べでわかりました。
帝国データバンク岡山支店の発表によりますと、「タカクラ」は1987年創業の婦人服の卸売業者です。大阪方面のアパレル販売業者からの受注で、婦人向けのカットソー、Tシャツなどカジュアル衣料を中心とした販売を手がけていました。
しかし、コロナ禍で受注が落ち込んだほか、その後の物価高で採算性は低迷していたということです。このため受注先に対して値上げ交渉を進めていたものの不調に終わり、事業の継続を断念したということです。
関係会社の「アパレルマキ」は2001年創業の縫製加工業者で、タカクラと連携して事業を行っていましたが、新型コロナの影響を受け、受注不振に陥ったほか、人件費の高騰などもあって業況が悪化する中、タカクラに連鎖したということです。
負債はタカクラが約2300万円、アパレルマキが約1700万円、2社合わせて約4000万円とみられています。