福岡県内各地を襲った記録的な大雨からまもなく3ヵ月が経ちます。
宗像市のミカン農園では、今も大きな爪痕が残っています。
今年8月、福岡県内各地を襲った記録的な大雨。
◆記者リポート
「参道脇の土砂が崩れ、大きく穴が空いています」
宗像市の大島にある世界遺産・宗像大社の中津宮も被災。
人気の観光スポット糸島市のサンセットロードでは、がけ崩れの影響で現在も一部で片側通行が続いています。
福津市の西郷川では、高齢の男女2人が川に流されて行方不明になり、その後、遺体で発見されました。
県内各地を襲った記録的な大雨からまもなく3ヵ月。
6日、宗像市のミカン農園を訪ねてみると…。
◆太陽園 安部洋一さん
「この土砂がミカン園の方に入ってきてミカンの木にかぶさっている状態」
今年8月の大雨でこちらの農園でも大きな被害が…。
ミカンの木の周辺には山から崩れた土砂が残ったままの状態になっていました。
◆太陽園 安部洋一さん
「全体の2~3割は(被害を)受けています」
今が収穫の全盛期を迎えるはずのミカン。
去年は猛暑の影響でミカンが不作だったということで、2年連続の大打撃となっています。
◆太陽園 安部洋一さん
「去年よりは多かったんですが、8月の豪雨で被害を受けているので少ない」
Q具体的にどれくらい?
「2~4割」
それでも数少ないミカンを大勢の人に味わってほしいと、今年もミカン狩りを始めました。
6日も地元の幼稚園児などが袋いっぱいにミカンを詰めていました。
Q.ミカン狩り初めて?
◆園児
「はじめて」
Q.楽しい?
「たのしい」
Q.何個くらい採れた?
◆園児
「20個」
そして、今年は新たにキッチンカーでミカンジュースやミカンを使ったスイーツなどの提供も始めました。
◆太陽園 安部洋一さん
「うちのミカン園だけでなく、ほかのミカン園・田んぼ・農地を含めて(復旧に)1~2年はかかる。めげずに頑張っていこうかなと思います」
記録的な大雨からまもなく3カ月。
完全な復旧にはまだしばらく時間がかかりそうです。