テレビ新広島、放送５０年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から１６年前の２００９年１１月６日北広島町の臥龍山で女性の遺体の一部が発見され、遺体は、島根県浜田市で行方不明になっていた女子大学生と判明しました。
この事件は、広島県北広島町の臥龍山の８合目付近の崖下でキノコ狩りをしていた男性が若い女性の頭部を発見したものです。
ＤＮＡ鑑定の結果、島根県浜田市で１０月下旬から行方不明になっていた島根県立大学１年の１９歳の女性と判明しました。
警察は、この女性が夜、アルバイト先から帰宅途中に、事件に巻き込まれ、殺害されたものとみて捜査しましたが、目撃証言がなく、捜査は難航しました。
そして、遺体が見つかって７年後、事件は急展開します。
警察が過去の犯罪を精査していく中で、遺体発見の２日後に、山口県内で交通事故を起こして死亡した当時３３歳の男が捜査線上に浮上。男のデジタルカメラなどから消された画像を復元した結果、凶器とみられる文化包丁などの画像が見つかりました。
男は、被疑者死亡のまま殺人、死体遺棄などの容疑で書類送検されましたが、既に死亡しており刑事裁判ができないことから不起訴処分となり、事件の幕は降ろされました。
（メモ）
事件の幕が下ろされ、殺害された女子大学生の家族は、「私たち家族には言葉では表現できない怒り、悲しみ、憎しみ、苦しみをぶつける先がありません」とコメントしています。
