富山県内でインフルエンザの患者が大幅に増え学校の学級閉鎖、学年閉鎖が急増しています。

県感染症情報センターによりますと、先月27日から今月2日までの1週間に確認されたインフルエンザの患者は、一定点医療機関当たり7.83人となり、前の週から大幅に増えました。

保健所などの管内別に見ると、砺波をのぞく全ての管内で先週から増えていて、特に、高岡、富山市管内では、注意報レベルの10人を超えています。

年代別では、特に14歳以下と20代から40代で大幅に増えています。

県は、洗いやマスクなどの基本的な感染対策を心がけ、速やかにワクチンの接種を検討するよう、呼びかけています。

インフルエンザの流行で県内の学校では、5日午後1時時点で富山市や射水市の小学校から高校までの8校で学級閉鎖、学年閉鎖の措置が取られています。

このうち射水市の小学校では、3年生の1クラスで4日、児童31人のうち、9人がインフルエンザに感染したことを受け、5日から2日間学級閉鎖となりました。

児童の保健指導などを担当する養護教諭は例年より早い時期の流行に感染対策の強化を呼びかけています。

*四日純子養護教諭
「先週から少し欠席者が増え始め、インフルエンザと診断される児童が増えてきた。元気にしていたのにその日の夜、発熱という児童が多い傾向。休み時間や給食の前に手洗いの徹底やアルコール消毒、教室の換気をするように呼びかけています」

富山市の小児科医院です。

3連休明けの4日インフルエンザの陽性が確認された患者は20人に上り、今月末にかけて流行のピークがやってくるとみています。

*八木小児科医院 八木信一医師
「今年猛暑が続いて夏日が長かった。10月に入って急に冷え込み、朝晩の寒暖差が出てきた。普通の風邪が多くなると共にインフルエンザも増えてきた」

感染が広がっているのは去年と同じA型で倦怠感やせき、のどの痛みを訴える患者が多くいるといいます。

*八木小児科医院 八木信一医師
「インフルエンザは中学生など大きなお子さんからだいたい流行して、そこから小さなお子さんへと移っていく。今のところ保育園や幼稚園で大流行している地域はあまりない。これから少しずつ広がっていくだろう」

医院では、この時期、寒暖差が大きいので、気温に合った服装で、体への負担を軽減させることも、感染対策の重要なポイントと、話していました。

富山テレビ
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