5日朝、富山市南部の国道沿いでクマが出没し、自治体の判断で銃を使用できる「緊急銃猟」によって駆除されました。
「緊急銃猟」による駆除は2例目です。
クマの目撃が相次いだのは、富山市栗山の国道41号沿いで、近くには県総合運動公園があります。
この場所では、4日からクマの目撃情報が寄せられ、5日午前6時20分頃、周辺をパトロールしていた市の職員や猟友会がクマを見つけました。
*リポ
「野菜の苗を販売している店に市に職員などが集まっています。クマはあちらの茂みの中に入っていったとみられ、これから緊急銃猟によるクマの捕獲が行われます」
富山市は周辺住民に外出しないよう呼びかけるなどしたうえで、午前9時22分に「緊急銃猟」を許可しました。
そして、午前10時26分頃、やぶの中のプレハブのそばでクマ1頭を駆除しました。
駆除されたのは体長1メートル20センチのメスの成獣でした。
*近くを通った人は
「怖い。こんなところにクマが出るのは。ちょっとビックリした。何をしてるのかなと思って来た」
*近くに住む人は
「最近ずっとこの辺りで(クマが)出ていた。気を付けている」
「緊急銃猟」は自治体の判断で市街地などで猟銃の使用を可能とする制度で今年9月から実施できるようになりました。
*富山市森林政策課 中島光輝課長
「国道41号線の朝の通勤時間帯なので、そこは止められないという判断。必ず41号線を背に2方向から撃つのを徹底した」
緊急銃猟によるクマの駆除は県内で2例目です。