先月26日に選挙が行われた高岡市議会で、出町市長を支持する自民党の新たな会派、「新・高岡愛」が結成されました。

所属する市議は7人で、同じく自民党の最大会派に継ぐ二番目の勢力となります。

*高岡市議会 新会派「新・高岡愛」会長 林貴文市議  
「若い議員を中心にしっかりと政策を練り上げ市政発展に努めていきたい」

6日の新会派結成届けの提出期限を前に会見に臨んだのは、出町市長が市議時代に結成した会派「高岡愛」のメンバーで、今年6月の市長選で22人の市議のうち唯一、出町市長を支援した熊木義城市議。

市議選前の9月に合流した林貴文市議。

それに、新たに加わる新人4人と現職1人の合わせて7人です。

市長選で前の市長を支援した自民党の最大会派「同志会」から鞍替えした市議もいます。

*新会派「新・高岡愛」相談役 「同志会」から鞍替え 福井直樹市議  
「市長派、反市長派でやりあってきた渦中にいた。調整役、パイプ役はこちらの会派でないとできない。思い切って(新・高岡愛からの)誘いに乗った」

この動きを盛り込んだ会派の勢力図です。

改選前、市議22人のうち、15人を占めていた自民党の「同志会」は、2人の引退と今回の選挙で落選が1人、さらに、福井市議の鞍替えで11人に。

今回当選した新人などの加入はなく、定数25の過半数を割り込みます。

2人だった「高岡愛」は「新・高岡愛」に会派名を変え、7人で第二勢力に。

4人以上の会派に与えられる代表質問権は、これまで、「同志会」が独占してきましたが「新・高岡愛」も得ることになります。

「立憲民主・社民議員団」は1人落選で2人に。

「公明党」は変わらず2人です。

このほか、新人2人と元職1人はそれぞれ1人会派の意向です。

「新・高岡愛」は、市議選の翌日に「同志会」から持ち掛けられた会派合流の打診を時期尚早として受け入れず、水面下で所属議員の勧誘を進めていました。

この動きに対し、同志会の会長、水口清志市議は、5日、「同じ自民党で会派を一本化することが市民のため」と改めて述べ、「反市長派と言われるが市長への反発ではなく、議論を深めることが重要」との考えを示しました。
   
一方、新・高岡愛は、出町市長と是々非々で向き合うとしています。

*新会派「新・高岡愛」幹事長 熊木義城市議  
「十分に議論されていない状態で強硬に施策を進めていく場合であったり財政上の課題が見受けられる場合は待ったをかける。しっかりと議論すべきじゃないかという姿勢は示していく」
    
市政のチェンジを掲げる出町市長とどう対峙していくのか、新たな市議の任期は今月20日から4年間です。

富山テレビ
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