日本維新の会・藤田共同代表が「秘書が代表を務める会社にビラや機関紙などの印刷を依頼し、政党交付金などから費用を支払っていた」などと報じられたことについて、4日記者会見で釈明しました。
会見では、これについて厳しく批判してきた“維新の創設者”である橋下徹さんに藤田共同代表が言及する場面もありました。
関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」では、橋下さんが自身が政治家になった原点が「政治とカネ」の問題だと語り、熱弁を振るいました。
■藤田共同代表「維新スピリッツについて後輩に『かくあるべき』というものを維新・政治全体に向けておられるんだろう」
会見で藤田共同代表が橋下さんについて言及した発言です。
【維新・藤田共同代表】「橋下さんは、橋下さんの信念に基づいて、より自分がこだわっておられた、維新スピリッツについて、後輩に『こうあってほしい』、『かくあるべき』というものを、維新に向けて、または政治全体に向けておられるんだろうと思います。別にそこに私は、何の感情も一切ありません」
この発言に対し橋下氏は「僕と違って大人ですよ」と反応する一方、「これは僕のこだわり。なぜ政治家になったかと言うと『政治とカネ』の問題」と明かし、熱弁を振るいました。
■政治家としての原点 お金の使い方への厳しい視線
【橋下さん】「テレビのコメンテーターを38歳頃まで務めていた当時、大阪府政・市政・国会議員、政治家のお金の使い方がでたらめだった。
それをコメンテーターで“ワーワー”言ってたんだけど何も変わらなかったから、大阪府知事に立候補した。
大阪府政・市政もとにかくお金の使い方がでたらめだったから、厳しく・厳しく・厳しく・厳しくとやって、今があると思っている。
維新は僕の私物じゃなくて、別政党ですけど、政治グループを作った原点というのも、『お金に関してだけは疑われないように、ここだけは厳しくやろう』ってのは、僕の原点だから」
■藤田共同代表への厳しい視線
ここで青木源太キャスターから「吉村代表の判断で藤田氏は共同代表を『続けていい」となり、釈明の会見も行い、発注もやめました。それでも言い続ける?」と聞かれ、橋下さんは「意識の問題」だと述べました。
【橋下徹さん】「『禁止のルールがないから適法でしょ』となってしまったら、もし藤田さんの身内の会社が、色々維新のメンバーからそういう選挙事務を受けていて、お金をもらってても、これ禁止のルールないからOKなっちゃう。
でもそれは『まずい』と感じてもらいたいわけ。これは気持ちの問題だから。
吉村代表の前の代表たちは、政治は“飲みニケーション”だと言って、僕の感覚からすれば、飲み食いもすごかったし、お金の配り合いもすごかった。
そういう中で育ってきたのが藤田さんだから、僕は気持ちを変えてもらいたいって思いがあります。大阪で一緒に仕事をしたことがないから。
気持ちが変わったんだったらいいんだけど、本人は『いや、これは自分は全然問題ない。松井さんから言われて、周囲から言われたから、それに従うだけなんだ』というニュアンスが感じられる」
■「三親等以内の親族企業への公金支出がダメなら“秘書もダメ”と僕は感じる」
さらに橋下さんは維新の内規で「『三親等以内の親族企業』への公金支出を禁止しているルール」についても言及しました。
【橋下さん】「普通はそういう趣旨があるんだったら、身内の自分の秘書が代表を務める会社へも、それも普通はダメだろって僕は感じる。
一方、藤田さんは逆。三親等以内の親族の会社はダメだけれども、秘書が代表を務める会社は禁じられてないからいいんだという感覚。
もし本当に、『疑いがあったんだな。やめなきゃいけないな。与党として改革をやるんだったら、こういうのはみんなで意識改めなきゃいけないだろう』と思うんだったら、議員のメンバーに改めようと言えばいい」
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年11月5日放送)