※ニュース動画内で訓練用の警報音が鳴る場面があります。再生の際は音量等にご注意の上、ご視聴ください。
11月5日は「津波防災の日」です。
各地で避難訓練が行われる中、鹿児島市でも津波避難ビルに指定されているホテルを使った訓練が行われました。
鹿児島市鴨池新町の歯科で行われた訓練。
緊急地震速報を知らせる音が鳴ると、低い姿勢を取り安全の確保に努めます。
その後、物が落ちてくるリスクがあるため、歯科のスタッフと患者役の鹿児島市の職員は診察室から広い受付に移動し待機します。
訓練は錦江湾を震源とする最大震度7の地震が発生した想定で、歯科の近くにあるアートホテル鹿児島でも同時に行われました。
地震から3分後、大津波警報が発令されます。
歯科に待機していた参加者は津波避難ビルに指定されているアートホテルに移動。
その後、ホテルのスタッフに誘導され2階の宴会場に避難しました。
海のまち歯科・佛淵祐果さん
「普段から院内で避難訓練をスタッフと患者がすぐ避難できるようにしている。こんなにしっかりした訓練に参加したのは初めてだったので勉強になった。普段から院内で意識を高めて、全員で訓練ができればいいなと感じた」
2025年7月にはロシアのカムチャツカ半島付近で発生した地震で、県内にも津波注意報が出され、種子島で最大70センチの津波を観測しました。
参加者は、いつ起きてもおかしくない地震や津波に備える必要性を感じていたようでした。
鹿児島市 危機管理課・脇田浩任課長
「(2025年7月のカムチャツカの地震のように)鹿児島市で地震が発生していないが、津波が後ほどやってくることも想定される。このような訓練を通して市民の皆様にはどこに避難すべきかなどを考えるきっかけにして、いざというときの行動につなげてほしい」
改めて津波発生時に沿岸部などで避難できる津波避難ビルについて見ていきます。
こちらをご覧ください。このようなマークが目印となっていて耐震基準を満たし、3階建て、約9メートル以上かつ鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造で24時間避難が可能な建物が条件となっています。
各自治体が指定していて、県内では141カ所、鹿児島市内では今回取材したホテルや鹿児島市役所、アミュプラザ鹿児島、オプシアミスミなど68カ所が指定されています。
普段の生活エリア内でもどこにあるのか確認してみましょう。