愛媛県内で秋の訪れを告げる「キンモクセイ」の開花が遅れ、西条市の名所では11月に入ってようやく満開を迎えています。香り始めが例年より3週間も遅くなったものの、待ちかねた多くの人がいやされています。要因は温暖化が指摘されています。
伸びた枝を着飾る無数の小さなオレンジ色の花は「キンモクセイ」です。訪れた人から「国道まで匂うような感じ」「すごくいい匂い。いやされる」などの声が聞かれます。
秋の訪れを告げる香りが漂うのは、西条市飯岡の「王至森寺」。境内や寺の周辺に約50本のキンモクセイが植えられていて、2001年には環境省から「かおり風景百選」にも選ばれています。
西条ではキンモクセイといえば「香りにのって西条まつりがやってくる」という言葉もあるくらいで、例年だと祭りが近い10月10日前後が見頃。今年は…
王至森寺・瀬川寛清住職:
「本年は1度境内の方は10月の始めに咲きましたけども、7~8分咲き位で散ってしまって、今回2度咲きで満開になった状態です」
実はこの寺のキンモクセイは今秋2回目の開花。一度散って例年より3週間ほど遅く満開を迎えているんです。
瀬川寛清住職:
「例年早く咲きますと2度咲きすることはあるんですけど、特にここまで遅い2度咲きは珍しいと思っています。やはり温暖化が関係してると思っている」
猛暑の影響で見頃が遅れた一方、境内には紅葉が始まった木々もあり、キンモクセイの甘い香りが漂うなか、訪れた人は写真に収めて秋の深まりを楽しんでいました。
王至森寺のキンモクセイは8日頃まで楽しめるということです。
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