関西電力は福井県の美浜原発で原発の新設に向けた地質調査を再開すると発表しました。きょう=5日は現地に調査のための資材や機材の搬入を開始し、ボーリング調査は10日に、地表踏査は今月下旬に開始するということです。
この自主的な現地調査は2027年3月まで続き、その後、2027年4月から2030年ごろまで「詳細調査」が行われます。
調査は原発の北側の山地や南側の海底など敷地内外の広い範囲で行い将来活動する可能性がある断層がないかなどを調べるということです。
また、調査では、福島の原発事故の後に設けられた新しい規制基準を満たすかも調べます。
美浜原発をめぐっては関電が2010年、老朽化した美浜1号機の建て替えに向けて地質調査を行っていて、2011年の福島第一原発の事故を受けて中断していました。
原発新設に向けた地質調査は、福島第一原発事故以降、全国で初めてです。