クマの出没が秋田県内各地で相次いでいることを受けて、県は5日から、小中学校周辺などでの巡回や爆竹による追い払いを始めました。
この取り組みは、クマが学校や通学路に近寄ることを防ごうと、県が5日から始めたものです。
5日は秋田市の城南中学校の周辺で、生徒が登校する前の午前6時半過ぎから県から委託された警備会社の職員が、木々でうっそうとしている通学路などを巡回し、クマが近寄ってこないよう爆竹を鳴らしました。
城南中学校の周辺ではクマの目撃情報が相次いでいて、4日も午後9時ごろに体長約1メートルのクマ1頭が目撃されていました。
県生活環境部・熊谷仁志次長:
「爆竹は音が響き、火薬の臭いでクマが忌避行動するのではと警備会社からアドバイスをもらい、この手法を取り入れた。今まで以上に皆さんが安全・安心に暮らせるよう努めていきたい」
県は、県内すべての小中学校や高校、特別支援学校の周辺で、登下校時間帯の前にこうした追い払いを行う予定で、クマの出没件数などを考慮して11月25日まで順次実施する予定です。