これからの季節、空気の乾燥に加えて暖房器具の使用頻度が高くなることで、火災が発生しやすくなります。
どのような点に注意すべきか、まとめました。
火災事故を再現した映像では、電気ストーブの上で干している洗濯物がストーブの上の部分に接触し、煙が出て、出火しました。
さらに、就寝時にもストーブをつけっぱなしだと、ふとしたタイミングで、布団に火が燃え移る危険もあります。
製品評価技術基盤機構(NITE)によると、暖房器具が原因の事故は2020年からの5年間で596件発生、このうち電気ストーブやファンヒーター、石油ストーブなどによるものが約8割を占めています。
また重大な被害になることも多く、死者は70人にのぼっています。
暖房器具を使う上で注意するポイントは、衣服や物との距離を十分に確保すること、近くで洗濯物を乾かさないこと、就寝時には必ずストーブを消すことです。
また、使用中のみならず暖房器具の『使い始め』にも注意が必要です。
電気ストーブの場合はプラグやコードの破損または変形がないか、器具本体の変形や変色など異常がないかどうかなどを使用する前に確認しておくこと。
一方、石油ストーブの場合は空気取り込み口にほこりが詰まっていないか、燃焼筒が正しくセットされているかどうかを確認しておきましょう。
これからの時期に欠かせない暖房器具。
日ごろからの点検や正しい使用などで“火災事故のヒヤリ・ハット”を防止しましょう。