熟練の技術に子どもたちが挑戦です。国の伝統的工芸品に指定されている山鹿灯籠に関心を持ってもらおうと山鹿市の小学校で特別授業が行われました。
【クラス担任】
「山鹿灯籠の制作を行いま~す」
2013年に国指定の伝統的工芸品となった山鹿灯籠。この授業は、灯籠文化の普及と後継者育成を目指して山鹿市が市内の小学生を対象に毎年行っています。
この日は、山鹿市の三玉小学校に灯籠師3人が訪れ、4年生の児童に和紙を使った作品の作り方を指導しました。
【児童】
「あ~マジくっつかない」
子どもたちは花瓶の形をしたフラワーベースに挑戦。材料の紙にノリしろがない山鹿灯籠は、厚さ0.5ミリほどの和紙の断面に直接、ノリを塗りながらつなげていきます。
繊細な作業に子どもたちは悪戦苦闘しながら灯籠師の技術を学んでいました。
【児童】
「あ~ダメだ!くっつかない…どういうこと、これ」
【児童】
「出来た!おばあちゃんにあげる」
取り組むこと約40分、なんとか完成させた子どもたち。
「家族にプレゼント」や「ドライフラワーを差して飾りたい」などとうれしそうに話していました。
山鹿市では、灯籠制作の授業を12月中旬までに合わせて7校で実施予定です。