詐欺の疑いで書類送検された男性を不起訴とした熊本地検の処分について、熊本検察審査会が『不起訴不当』と議決していたことが、関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、県内に住む60代の男性が約1億7000万円をだまし取られたとして東京の男性を刑事告訴し、熊本県警がこの男性を詐欺の疑いで書類送検しました。
去年11月、熊本地検は『嫌疑不十分』で不起訴処分とし、これを不服とした男性が熊本検察審査会に審査を申し立てていました。
検察審査会は「さらに詳しく捜査して処分を検討すべき」と判断した場合に出される『不起訴不当』と議決しました。
議決を受け熊本地検は、「必要な捜査を遂げた上、適切に処分する」としています。