東日本大震災を踏まえ津波対策への理解を深めてもらおうと、11月5日は「津波防災の日」に定められています。

長崎市では中学校と認定こども園が連携して避難訓練をしました。

訓練は地域の防災力や防災意識の向上などを目的に、長崎市の福田地区でありました。

この一帯は江戸時代に津波があり、被害を受けたとされています。

訓練には福田中学校の全校生徒や、福田こども園の2歳から5歳までの園児など約300人が参加しました。

震度5強ほどの揺れを観測する地震が発生した後、津波警報が出て2時間後に津波が来るとの想定です。

中間地点にある公園で合流、目指すのは海抜46mの天満宮です。

本殿に続く階段は120段以上、最年少の2歳児はお兄さん、お姉さんたちと両手をつなぎ、階段を1段ずつ上ります。

訓練開始から約30分、全員、無事に避難できました。

福田中3年生
「ずっと視線を下げながら手をつないで、頑張れ、と言うのを心掛けた」

福田中3年生
「園児たちのスピードに合わせて安全に(避難)できたけど」「もっと早く(津波が)来るかもしれないから訓練を通して本番に備えてちゃんとできたらいいな」

福田こども園 林田健志 園長
「赤ちゃんや、歩けない子供たちも預かっているので、自分たちだけではとても避難が難しい状況」「継続して避難訓練することで、子供たちも安心して避難できる体制が年々積み上がっていくのでは」

生徒たちは11月16日に学校で東日本大震災の講話を聞いたり、避難所の開設や運営を体験する予定です。

テレビ長崎
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