全国でも強豪とされる大分県の柳ヶ浦高校女子サッカー部が10月26日行われた選手権の県予選で6年連続10回目の優勝を果たした。
チームを支えるマネージャーを務めるのは香港からの留学生、珍しい経歴もある彼女を取材した。
日本やサッカーに興味があったセリーンさん 父親の勧めで日本への留学を決意
10月行われた国民スポーツ大会ではこれまでで最高成績の準優勝を成し遂げた柳ヶ浦高校女子サッカー部。
チームはいま、冬の全国大会での日本一を目指している。支えるのは香港からの留学生でマネージャーのヤンハイイン・セリーンさん。
セリーンさんは、日本やサッカーには元々、興味を持っていてチームが2024年全国大会で3位になったことを知った父親の勧めで日本への留学を決意したという。
マネージャーになった理由についてセリーンさんは「元々メンバーになりたかったが サッカーはうまく出来ないから、 マネージャーとしてみんなのことをサポートしようと思った」と話す。
地元・香港では人気子役
そんなセリーンさん、実は地元・香港では人気子役として知られている。
演技の経験などを通じて人の気持ちを感じとることが出来るようになったそうで、悩みを抱えるチームメイトがいれば相談に乗ることもあります。
チームメイトや監督からも頼られる存在に
女子サッカー部の主将を務める田淵聖那さんは「自分がキャプテンとしてうまくいかないこととか、 チームとしてうまくいかないことがあった時にマネージャーとして、自分の悩みとかを聞いてくれて、 そこでまた頑張ろうという思いや、練習とか試合で絶対に負けないという気持ちがまた芽生えることができた」とセリーンさんについて話す。
また、監督の林和志さんは「非常にチームが苦しい時とか雰囲気が悪い時に、 ずばっとチームに対していろんなこと言ってくれるので非常に助かっている」と述べた。
学校では生徒会長も務める
チームのサポートを率先して行い部員約50人を支えるセリーンさん。学校では生徒会長も務めている。
どんなことにも積極的に取り組むセリーンさんの今後の目標は？
「笑顔でみんなのことを後ろで支えてサポートしながら、いろいろみんなのためにアドバイスやこのチームの空気をもっと盛り上げたい」
日本一を目指す柳ヶ浦高校女子サッカー部は12月に兵庫県で始まる全国大会に臨む。
