逮捕されたのは大分大学の名誉教授でした。
医療法人に利益を図る目的で大学の職員がつくった標本の対価およそ3400万円の支払いを免れさせ大学に損害を与えた疑いで大分大学の名誉教授が27日、逮捕されました。警察はさきほど大分大学に家宅捜索に入りました。最新情報を記者が中継でお伝えします。
◆TOS埜中悠夏記者
「私は由布市にある大分大学の挟間キャンパスにいます。さきほど警察が到着し午後5時40分ごろ警察官12人があちらの医学部の研究棟に家宅捜索に入りました。現在、医学部内で資料を押収すなどしているとみられます。逮捕されたのは大分大学医学部の名誉教授で医師の村上和成容疑者68歳です。
村上容疑者は県内の医療法人に利益を図る目的で標本の作製に関しおよそ3400万円の大学への支払いを免れさせた疑いが持たれています。警察は家宅捜索で押収した資料などをもとに事件の全容解明を進める方針です。大分大学からお伝えしました」
大分大学の名誉教授が逮捕された今回の事件。
事件は名誉教授の男が県内にある医療法人の理事長と共謀して行った疑いが持たれています。
これまでに分かっている事件の概要をお伝えします。
◆TOS埜中悠夏記者
「大分大学医学部がある挾間キャンパスです県警の捜査員がこれから家宅捜索に入ります」
27日午後5時40分過ぎから始まった家宅捜索。県警の捜査員たちが大分大学医学部の研究棟に入っていきました。
背任の疑いで逮捕されたのは大分大学医学部の名誉教授で医師の村上和成容疑者68歳です。
警察によりますと村上容疑者は県内にある医療法人の理事長と共謀し教授だった2022年から2023年にかけて、医療法人に利益を図る目的で大学の職員がつくったおよそ4500件の標本の対価およそ3400万円の支払いを免れさせ大学に損害を与えた疑いです。
警察は村上容疑者の認否を明らかにしていません。
また、大分市に住む医療法人の54歳の理事長も任意で捜査しているということです。
今回の事件の構図です。
2022年から2023年にかけて県内にある医療法人が患者の臓器の検査をするために臓器の組織を大学に送りました。
そして村上容疑者は大学の職員と設備を使って標本を4583件つくらせました。
本来はその費用およそ3400万円を医療法人は大学側に支払う必要がありましたが、村上容疑者と医療法人の理事長は共謀して支払わなくていいようにして大学に損害を与えた疑いが持たれています。
村上容疑者は2024年3月に退職していて大学が2026年9月警察に告訴していました。
警察は、医療法人と村上容疑者の間で金銭の授受がなかったかなどを含めて事件の詳しい経緯を調べています。
逮捕を受けて大分大学は「逮捕を重く受け止めている。学内に調査委員会を立ち上げ事案の解明と再発防止に努める」とコメントしています。
