ゆりかもめ開業30年の歴史で、初めて保守点検車両にカメラの取材が許可されました。
黄色い車体が特徴の保守用作業車。3台あるうちのもっとも古い車両で、開業以来30年間点検のために走行してきた。
保守点検では、走行しながら音でボルトなどにゆるみがないか確認をしたり、走行路のひびや剥離の補修も行う。
そして大事な作業が、落下物や飛来物の回収。回収されるもので最も多いのがペットボトルだ。この日もペットボトルや空き缶のほか、マスクやロープ、木片などが回収された。ゆりかもめ技術部施設課・施設担当区長の陶山雄一郎さんは、「きれいにすることが大事」だと話す。
ゆりかもめといえば、レインボーブリッジ。最も高いところで海面からの高さは約64メートルと、経験を積んでいても怖いと感じる時があるという。レインボーブリッジの上で作業中、赤い色が特徴の2号車とすれ違った。
作業員は、車両を使わずに歩いて点検を行うこともしている。点検の現場は、どこも建物の4階以上の高さがあり、雨、風が強い日にも行われている。
作業員たちは、「お客様が楽しそうにされている姿などを見ると、私たちの仕事がお客様の日常の一部を支えているのだと感じますし、身が引き締まる思いにもなります」と話す。
(フジテレビ社会部 大塚隆広)