不適切な融資で多額の損失を招いたとしてスルガ銀行が旧経営陣らを相手に損害賠償を求めた裁判で、静岡地裁は13億円あまりの支払いを命じる判決を出しました。
スルガ銀行はシェアハウスローンをめぐり、当時の経営陣など11人に融資の審査が形骸化していたにもかかわらず適切な措置をとらず損失を招いたとして、約35億円の損害賠償を求めていました。
10月31日の裁判で、静岡地裁はシェアハウスローンのリスクが共有されていながら、融資を停止するなどの対応を怠ったと指摘しました。
その上で遅くとも2017年8月1日に融資を停止できたとして、11人のうち6人に回収不能になった融資額 約13億円を支払うよう命じました。
判決を受けてスルガ銀行は「一連の問題の法的責任が明確化された」などとコメントしています。