秋の行楽シーズンを迎える中、観光地でもクマ対策が課題となっています。
岐阜・白川村では10月5日、世界遺産の「白川郷」で外国人観光客がクマに襲われる被害がありました。
この日は地元の猟友会と警察が、「夜間にクマが出没した」という想定で照明や爆竹、模擬銃を使って「緊急銃猟」の手順を確認しました。
白川村では、クマの目撃件数がすでに2024年の3倍以上に。
世界的な観光地でもクマ対策が課題となっています。
一方、福井県の九頭竜湖。
県内有数の「紅葉の名所」です。
これから見頃を迎える中、ここでもクマへの不安の声が。
利用客:
山の方には行かない。本当は紅葉を見に行きたいが自粛している。
市街地から紅葉スポットに向かう途中にある道の駅では、屋外にごみ箱を設置せず、エサとなる生ごみや食材はすべて屋内に保管。
人とクマが接触しないよう対策を徹底しています。
この福井県では、10月15日から「Yahoo!防災速報アプリ」を活用した新たな取り組みが始まりました。
県が取りまとめたクマの現れた場所や時間帯などの情報を確認することができ、観光客にも利用を呼びかけています。
福井県自然環境課・堂本大輔課長補佐:
クマの出没情報を入手するところから始めてもらって、対策を徹底しながら観光を楽しんで。
全国のクマによる被害が過去最悪となる中、観光地では警戒が続きます。