1日朝、静岡県裾野市の新東名で起きた死亡ひき逃げ事件で、静岡県警高速隊は静岡県長泉町に住む40歳の男を逮捕しました。

道路交通法違反(救護措置義務違反)と過失運転致死の疑いで緊急逮捕されたのは、長泉町に住む飲食店経営者で40歳の男です。

警察によりますと、男は1日午前8時頃、裾野市今里の新東名下り線で、山梨県都留市のトラック運転手の55歳の男性に車で衝突したのに救護措置を取らずそのまま逃走した疑いが持たれています。

はねられた男性は全身を強打していて搬送先の病院で約2時間後に死亡が確認されました。

被害男性の大型トラックは右の後輪がバーストした状態で、目撃者によると男性は路上でタイヤの点検中に車にはねられたと見られています。

警察が現場に残されていた車の破片や、同じ時間帯に通った車などを捜査していたところ、約1時間半後の午前9時半頃に自宅に戻った男から110番通報があり「新東名でモノにぶつかる事故を起こした」と告げてきました。

このため警察が男の自宅へ向かい車を調べたところ、新東名の現場に落ちていた破片が男の車の破損個所と一致しました。
警察は1日午後1時過ぎに男を緊急逮捕していて、男は「事故を起こしたことは認めるが人とは思わなかった」と供述しているということです。

当時、男は帰宅途中で1人で車に乗っていました。また助手席側のフロントガラスにヒビが入り、フロント左前方は大破した状態だったということです。

警察は現場の痕跡や目撃者の話などと照らし合わせ犯行の裏付けを進めることにしています。

このひき逃げ事件の捜査のため、新東名下り線は御殿場JCT~長泉沼津ICで約9時間にわたって通行止めの措置が取られました。

テレビ静岡
テレビ静岡

静岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。