プレスリリース配信元:一般財団法人 沖縄美ら島財団
沖縄美ら海水族館(所在地:沖縄県国頭郡本部町 館長:佐藤 圭一)では、ヨナグニスベトカゲ(与那国島固有種)の繁殖に世界で初めて、また、ミヤコトカゲの繁殖に日本で初めて成功し、繁殖個体の期間限定展示を水族館出口付近「琉球弧の水辺」で開始いたします。
【世界初】 ヨナグニスベトカゲ 学名:Scincella dunan
孵化直後のヨナグニスベトカゲ幼体
孵化を2025年5月末に確認
孵化幼体の大きさ:全長約38mm、体重約0.1g
世界中で与那国島にのみ生息する固有種で、2022年に新種記載されたばかりのため、詳しい生態は不明です。
【日本初】ミヤコトカゲ 学名:Emoia atrocostata
孵化を2025年9月上旬に確認
孵化幼体の大きさ:全長約102mm、体重約1.12g
西太平洋の熱帯域に広く分布し、日本では宮古諸島にのみ生息する日本で唯一の海岸棲のトカゲで、自然海岸の開発により生息地の減少が指摘されています。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されており、宮古島市の条例で保護されています。
孵化直後のミヤコトカゲ幼体
両種とも、公の施設や機関での飼育事例が少なく、食性、飼育温度、産卵環境などにおいて試行錯誤をしながら飼育を進め、今回の繁殖成功となりました。
(※ミヤコトカゲは宮古島市の許可を受けて、2023年より繁殖に関する研究を続けています)
※生き物の状態により展示を休止・終了することがあります。あらかじめご了承ください。
沖縄美ら海水族館では、展示水槽を含む飼育下で得られる生態学的データを生息域内および生息域外の保全活動に活用することで、持続可能な自然環境の保全に貢献してまいります。
■沖縄美ら海水族館について
「沖縄美ら海水族館(おきなわちゅらうみすいぞくかん)」は、沖縄本島北部で持続可能な観光と地域振興をけん引する拠点施設です。沖縄の生物多様性を再現するコンセプトのもと、「沖縄の海との出会い」をテーマに、南西諸島や黒潮に息づく多様な生態系を再現・展示し、その価値を次世代へ継承する役割を担います。目標実現のため、希少生物の保全・繁殖研究や生物多様性に関する先進的な研究を独自に推進し、科学的知見に基づいた質の高い教育の機会をすべての人に提供しています。なお、名称の“ちゅら”は沖縄の言葉で「美しい」「清(きよ)らしい」を意味し、当館の理念を象徴しています。
※ 沖縄美ら海水族館は、国営沖縄記念公園(海洋博公園)の一施設で、「一般財団法人 沖縄美ら島財団(URL https://churashima.okinawa/)」が管理・運営しています。
■海洋博公園について
海洋博公園は、沖縄の「太陽と花と海」を体感できる国営公園です。「沖縄の海との出会い」をテーマにした”沖縄美ら海水族館”や亜熱帯気候の植物が楽しめる”熱帯ドリームセンター”、太平洋地域および沖縄の海洋民族の歴史・文化を発信する”海洋文化館”、郷土文化を伝える”おきなわ郷土村”など多彩な施設を有します。
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