見直しが進められていた子どもの医療費助成制度について、宮崎県宮崎市は助成の対象を高校生まで拡大し、医療機関を受診する度に少額の自己負担を求める改正素案を示しました。
宮崎市では現在子どもの医療費助成制度により未就学児は入院、通院、調剤が無料。
小中学生は入院と調剤が無料で通院は1医療機関あたり月額200円となっています。
しかし、不要な受診や過度な抗菌薬の処方などが問題となっていて、制度の見直しが進められてきました。
10月22日の定例会見で示された素案では、助成の対象年齢が高校生まで拡大され、入院が無料、通院と調剤が1医療機関あたり日額500円となります。
また、小学生の通院が1医療機関あたり日額200円中学生の通院が1医療機関あたり日額500円に変更され、受診する度に少額の自己負担が生じます。
上限は月額2000円です。
小中学生の自己負担額は増えることになりますが、出生から18歳までのトータルで見ると約57000円負担が減る見込みです。
(宮崎市 清山知憲市長)
「受診の都度自己負担が生じるような制度設計をさせていただきました。こうすることで不要不急の受診を抑えつつも持続可能な助成制度にしていきたいと考えています」
新たな助成制度は再来年4月受診分から適用される予定です。
改めて今回の改正素案を見てみましょう。
これまで対象ではなかった高校生も助成の対象になります。
入院は無料で通院と調剤が1医療機関あたり日額500円です。
また、小中学生の通院はこれまで1医療機関当たり月額200円でしたが、小学生の通院が日額200円、中学生の通院が日額500円に変更されます。
上限は月額2000円です。
小中学生だけで見ると自己負担が増えますが、新たに高校生も助成の対象になることで、18歳までのトータルでは約57000円負担が減るということです。