プレスリリース配信元:インフラジスティックス・ジャパン株式会社
国内企業200社に調査した「AI開発」「テスト自動化」のツール導入率ランキングを網羅
UI/UXを中心としたアプリケーション開発支援ツールを開発・販売するインフラジスティックス・ジャパン株式会社(以下、インフラジスティックス・ジャパン)は、日本国内の情報システム開発会社200社(有効回答件数)を対象に2025年3月に実施した調査レポートを発表しました。
調査結果のハイライトは以下の通りです:
- AI開発支援ツールの活用について、ChatGPTを中心に利用が進むも、法的リスクが懸念される
- テスト自動化ツールの現状シェアは分散したが、「今後ツールを利用する予定である」と22%の企業が回答
- 長年、システム開発の主要課題である「ユーザー要件の変動」が29%で、依然として深刻
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AI開発支援ツールは利用が進むが、懸念は法的リスク
現在利用されているプログラミング支援AIツールとしては、「ChatGPT」が45.0%、「GitHub Copilot」が39.0%、「Microsoft Copilot」が22.0%と、OpenAIのLLM(大規模言語モデル)基盤を活用したツールが上位3つを占めていました。
プログラミングに特化したツールと汎用的なAI関連ツールの両方が活用されており、今後もMicrosoftやGoogleに続き、Anthropicが「Claude Code」を発表するなど、プログラミング特化型AIツールの選択肢はさらに増えることが予想されます。
AI活用における課題として、「AIによるコード自動補完がGPL違反などを招く恐れがある」と回答した企業が14.0%に達し、最も多く挙げられました。これは「AIがプログラミングの仕事を奪う可能性がある」(7.0%)といった将来的な懸念よりも高い割合でした。AIが参照・生成するコードの出所や権利関係を適切に管理し、AIによるコード提案を活用すべき場面と避けるべき場面を適切に判断することへの重要性が高まっています。
テスト自動化ツールのシェア分散と高い導入意向
現状では突出して高いシェアを持つツールは見られず、多数のツールが利用シェアを分け合う状態でしたが、最も利用されていたのはAutify(9.5%)でした。
総合テスト自動化ツールについて「現在は利用していないが、今後利用する予定」と回答した企業は22.0%で、テスト自動化への将来的な高いニーズがうかがえます。
また、テスト自動化ツールの導入意向が高い一方で、「現時点では判断できない」と回答した企業は25.5%で、導入における障壁が少なくないことが明らかになっています。具体的な障壁としては、「利用したいが使いこなせる人材/スキルが足りない」や「利用したいが使用中の開発ツールと両立できない」といった回答が挙げられました。
「ユーザー要件の変動」が開発現場の最重要課題として継続
システム開発/構築における課題としては「ユーザー要件の変動」が約3割と最も高く、続いて「ユーザーから求められる納期が短くなっている(23.5%)」でした。これは、長年にわたって語られてきた課題が、2025年においても依然として開発現場に色濃く存在していることを示しています。
特にUI(ユーザーインターフェース)はユーザーがアプリケーションを利用する「窓口」であるために要件の変動が特に発生しやすい領域で、23.0%が「開発途中でユーザーが更に高機能なUI要素を求めてくる」ことが課題であると回答しました。
一方で、「大企業で内製化が進む動きについて課題である」と感じる割合は5%程度に留まっており、情報システム開発会社は引き続き、変動するユーザー要件を満たしつつ短納期でシステムを開発/構築する役割が求められています。
調査レポート全編(PDF、全14ページ)は、こちらからダウンロードいただけます。
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