憧れのオレンジコートへの切符をかけて、春の高校バレー山形県代表決定戦が10月11日に開幕する。
高専は5年制で、出場できるのは3年生まで。それでも4・5年生が練習に参加し、初めてのベスト4進出を目指し練習に励む鶴岡高専・男子バレーボール部を紹介する。

初のベスト4を目指す鶴岡高専・男子バレーボール部
初のベスト4を目指す鶴岡高専・男子バレーボール部
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バレー部員は5年生までの37人

1963年創立の鶴岡工業高等専門学校。
機械や電機・情報などのコースに分かれ、専門的な知識や技術の修得に毎日励んでいる。

学校は“5年制”で、大学と同じく授業は1コマ90分。卒業すると短大卒の資格が得られる。
生徒たちは普通の高校とはちょっと違う学校生活を過ごしている。

高専は専門技術者を育成する高等教育機関。2年次以降、機械、電気・電子、情報、化学・生物の4コースに分かれる
高専は専門技術者を育成する高等教育機関。2年次以降、機械、電気・電子、情報、化学・生物の4コースに分かれる

男子バレーボール部は1年生から5年生までの37人。

今回出場するのは3年生までのため、4年生と5年生は練習相手やプレーの相談に乗るなどしてチームの底上げを図っている。

1~3年生と4・5年生は垣根なくコミュニケーションがとれる良い関係
1~3年生と4・5年生は垣根なくコミュニケーションがとれる良い関係

和田真人顧問
紅白戦をするのも人数が多い方が困らない。
いろんな先輩が教えてくれる、後輩も学べる環境ができているのでうれしい。

顧問の和田真人先生は、日ごろ機械コースで教べんをとる
顧問の和田真人先生は、日ごろ機械コースで教べんをとる

監督不在でもキャプテン中心に自分たちで練習

監督が練習に参加するのは土日だけで、取材に訪れた日は監督不在だった。

指導者に頼るのではなく、自分たちで考えた練習メニューを実践するのが鶴岡高専の伝統だという。

1~3年生で自分たち独自の練習メニューを考えるそう
1~3年生で自分たち独自の練習メニューを考えるそう

チームを引っ張るのは、3年生でキャプテンの尾形亮祐選手。

アウトサイドヒッターで、滞空時間の長いスパイクが武器のエース。
さまざまなコースをねらうスパイク練習をしていて、大会でその成果を発揮できればと意気込む。

レフトから、ライトから、コースをねらったスパイク練習に力を入れていた
レフトから、ライトから、コースをねらったスパイク練習に力を入れていた

アウトサイドヒッター172センチ・主将3年生・尾形亮祐選手:
高専だと練習時間が少ないので、少ない練習時間の中でどうやって技術を上げていくか。
個々の磨きをかけていくのも自分たちで考えて練習していくのが大事。
それを頑張っている。

キャプテンの尾形選手を中心に、限られた練習時間の中で個人の技術力・チーム力アップに励む
キャプテンの尾形選手を中心に、限られた練習時間の中で個人の技術力・チーム力アップに励む

ネット際で光る181センチ“双璧”の存在感

そして注目はチーム最長身181センチの2人の選手。

3年生のセッター齋藤航太選手が高い位置からのトスで攻撃にリズムを生み出すと、2年生のオポジット大江結人選手は高い打点からスパイクを決める。

もちろん2人のブロックも相手にとっては脅威で、ネット際での存在感が光る。

181センチの2人がそろうとまさに“壁”。息の合ったプレーが見もの
181センチの2人がそろうとまさに“壁”。息の合ったプレーが見もの

セッター181センチ・3年生・齋藤航太選手:
高い位置でのセットアップが強みだと思っている。
スパイカーの選手とコミュニケーションをとって、流れが悪い時でも修正できるように心がけている。

セッターの齋藤選手はブロックの能力も高い
セッターの齋藤選手はブロックの能力も高い

オポジット181センチ・2年生・大江結人選手:
ネット際で返す力に自信がある。
ジャンプ力はあまりないが、身長でカバーできるところがあると思う。

齋藤選手と同じ身長181センチの大江選手。その身長は“神から与えられたもの”と感じている
齋藤選手と同じ身長181センチの大江選手。その身長は“神から与えられたもの”と感じている

チームが目指すのは初のベスト4進出。
4年生・5年生の思いものせ、11日に日大山形と対戦する。

和田顧問は「乗った時の爆発力と、ゲーム中に楽しんでいるところを見てほしい」と話す。

初戦を突破し、チーム初のベスト4進出を目指す
初戦を突破し、チーム初のベスト4進出を目指す

キャプテンの尾形選手は、「日大山形は、チームで粘ってエースに頑張ってつないで決めてくるイメージ。負けずに粘り強く戦っていきたい」と話していた。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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