自民党は10日午前の臨時総務会で、総裁選の投開票を10月4日とする日程を正式決定した。
午後には茂木敏充前幹事長が出馬会見を開くなど、「ポスト石破」争いが本格化する。
一番乗りの出馬表明「全てをこの国に捧げる」
石破総理の後任を決める自民党の総裁選挙。10日午後、茂木敏充前幹事長が“一番乗り”で出馬を表明した。

茂木前幹事長:
私の全てをこの国に捧げます。そして次の世代にバトンを渡せる政治を作る。その目標は2年、再生の道筋を作ります。
茂木前幹事長が最初に打ち出した政策は、賃上げに向けた地方への支援だった。

茂木前幹事長:
物価高を上回る賃上げ、これを定着するまで、これまでと一桁異なる数兆円規模の生活支援、特別地方交付金を創設します。

前回の総裁選では、5番目の出馬表明だった茂木氏。今回、“1番乗り”で表明した理由については…。

茂木前幹事長:
自民党が困難な状況に今ある。結党以来、最大の危機に直面している。私が先頭に立とうという思いを日々強めてきました。

茂木氏が国会議員に初当選したのは1993年。
当時は、「新党ブーム」の勢いに乗り、政権交代を果たした日本新党の所属。

“当選同期”には、出馬が注目される高市早苗氏の姿も。

その後、自民党入りした茂木氏は、党の幹事長や外務大臣などの要職を歴任。
野党との“新たな連立”に言及
2024年に初めて総裁選に出馬したが、結果は9人中6位。今回は2度目のチャレンジとなる。
茂木前幹事長:
チャレンジャーのつもりで臨んでいきたい。
衆参両院で少数与党となった自民党。
政権運営には野党の協力が欠かせないが、茂木氏は2月に公開された国民民主党の玉木雄一郎代表の「たまきチャンネル」に出演。

茂木前幹事長:
付き合いが長いんですよね。

国民民主党・玉木代表:
(茂木氏は)ハーバード大学の先輩でもありますし、党派を超えて非常に尊敬できる政治家の先輩の一人ですので。
国民民主党との一定のパイプがある茂木氏だが、10日の会見では野党との新たな連立に言及した。

茂木前幹事長:
基本的な政策が一致できる政党と新たな連立の枠組みを追求し、力強い政権基盤を固めていきます。例えば、日本維新の会や国民民主党、こういった政党とはしっかりと話をしたい。

総裁選を巡っては、高市早苗前経済安保相が出馬について周囲と相談し、近く判断する見通し。

小泉進次郎農水相は、10日も出馬について言及を避けている。
(「イット!」9月10日放送より)