今年春に新潟県消防学校に入校した新人の消防士たちが9月5日、上司や家族などを前に、約5カ月間の訓練の成果を披露しました。会場では温かい拍手が送られていました。
県消防学校で5日に行われた初任科生の『総合実科査閲』。
今年の春に入校した初任科生約90人が9月8日に卒業を迎えるのを前に、これまでの訓練の成果を家族や上司に披露するものです。
初めに、消防活動の万全を期するために行う持ち物点検などの通常点検や隊列変換などが行われると…
【記者リポート】
「続いて披露されるのは、火災現場を想定した救助訓練です。初任科生たちは縄をつたって、要救助者を助けに行きます」
建物の間に張られた約20mの縄をつたって、素早く別の建物へ移動したり、縄を使って高所にいる取り残された要救助者を助けたりする訓練が披露されました。
このほか、放水による消火活動や要救助者の搬送訓練などを着実にこなしていく姿に、見守る家族などからは温かい拍手が送られていました。
【第116期 初任科生】
「初任科生活を思い出しながら、初心を忘れずに、ずっと頑張っていきたいと思う」
【第116期 初任科生】
「今までお世話になったので、感謝の気持ちを込めて全力でやった」
【母親】
「感無量。自分に負けないで、一生懸命に頑張ってほしい」
【第116期 初任科生】
「これまで初任科生活で積み重ねてきたものを、両親に感謝の気持ちを込めて伝えられたと思う」
【母親】
「ずっと頑張ってきたんだなと思った。良い仲間に支えてもらいながら、この日を迎えられてうれしい。体に気を付けて頑張ってほしい」
支えてくれた家族や仲間など、周囲への感謝を示した初任科生たち。卒業式は9月8日に行われ、その後、県内各消防署などで勤務します。