石破首相の自民党総裁としての任期満了を待たず、総裁選挙の前倒し実施を求める動きが石破陣営のベテラン議員にも広がりました。
自民・遠藤利明元総務会長:
もし総裁がけじめをつけないとなれば、それは総裁選挙を前倒しした方が私は正しいのだろうと思うし、その時にはそういう判断をさせていただきたい。
2024年の総裁選で石破陣営の幹部だった自民党の遠藤利明元総務会長は4日、自身に近い国会議員8人と国会内で会談し、「選挙に負けた責任を負って総裁がけじめをつけるべき」と述べました。
そのうえで遠藤氏は、石破首相が辞任しない場合は8日に行われる意思確認手続きで総裁選の前倒しを求める考えも明らかにしていて、石破首相を推したベテラン議員からの前倒し要求は波紋を呼んでいます。
一方、石破首相の側近・赤沢経済再生相は、政権が政策課題に引き続き取り組む必要性を強調し、総裁選の実施は必要ないとの考えを示しました。
総裁選前倒しをめぐる自民党内の駆け引きは、5日以降さらに激しくなりそうです。