林官房長官は、4日に発生した台風15号について、「最新の情報に十分注意し、少しでも危険を感じれば躊躇(ちゅうちょ)せず、早め早めに自らの命を守る行動をとる」ことを国民に呼びかけた。
台風15号は、4日に九州にかなり接近し、次第に進路を東寄りに変え、5日にかけて、西日本から東日本にかなり接近する進路予想となっている。
林長官は4日午後の記者会見で、「現時点で台風に伴う人的被害や建物被害への報告は受けていない」としつつ、「線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある」として、大雨予報の地域に警戒を呼びかけた。
また、「土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に、厳重に警戒するとともに、強風やうねりを伴った高波、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意をしてほしい」と述べた。
その上で、「自治体の避難情報のほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどの最新の情報に十分注意し、少しでも危険を感じれば、躊躇せず、早め早めに自らの命を守る行動をとるよう」呼びかけた。
また、「今後、公共交通機関の運行に影響が生じる恐れがあるため、各事業者が発表する最新の運行情報に注意して、行動をする」ことを求めた。
政府としては、「引き続き被害状況の把握と被害防止、国民の皆様への情報発信にあたるとともに、被害が確認された場合は、速やかに災害応急対策に取り組む」と強調した。