夢を抱いて高知からドイツへ羽ばたく若きバレエダンサーです。

2025年のローザンヌ国際バレエコンクールで、ファイナリストに選ばれた福間悠陽さん。高知でのバレエ生活に一旦幕を閉じ、ドイツへ留学します。これまでの軌跡をたどります。

8月30日、高知龍馬空港で多くの人に見送られる福間悠陽さん16歳。
実は彼はバレエダンサー。

埼玉県で生まれましたが、上岡真佐子さんが高知市で開いている「マサコ・バレエ・ワークス」で学ぶために小学6年で親元を離れて祖父母のいる高知に移住しました。

3年前の取材ではー

福間悠陽さん:
「僕は世界に羽ばたきます」

その言葉通り毎日バレエに打ち込み、ついに2025年2月、目標としていた若手ダンサーの登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクールでファイナリストに選ばれました。

ここで海外の複数のバレエ学校から奨学金の申し出を受け、ドイツのハンブルクバレエ学校へ3年間留学することになったのです。

福間悠陽さん:
「留学前最後ということでいろんな人に見送ってもらえてすごくうれしい」

祖父母の姿も…

祖母・檜垣典子さん:
「健康に気を付けて頑張ってきてほしい」

祖父・檜垣博幸さん:
「楽しむことが一番。世界に羽ばたけるという思いがある。人を楽しませるバレエダンサーになってもらいたい」

8月28日、この日は約4年間毎日のように通ってきた教室で最後のレッスン。大人クラスに交じり、いつもどおり念入りに基本の動きを練習します。

小5からは数々のコンクールで優秀な成績を収め、名門・イギリスのロイヤルバレエスクールに短期留学したことも。身長は169センチに伸び、テクニックも上達しました。

本当に世界に羽ばたくことになった福間さんについては、

大人クラスのレッスン生:
「小さいころから悠陽くんのことを見てました。寂しい。彼のこれからの栄光に向けてみんな応援してるので頑張ってほしい」

レッスン生:
「今まで毎日一緒に練習してきた分寂しい」

福間悠陽さん:
「発表会のときとかめちゃくちゃ汗が流れている中、みんなで着替えたのとかがすごい思い出に残っている。自分もここのスタジオに爪痕が残せた感じがしてすごくうれしいです。ドイツでもここで頑張ってきた分、もっと頑張れるようにしっかりレッスンを受けていきたい」

バレエ教室の主宰・上岡さんは、海外でのコンクールで手作りの勝負メシを渡したりと福間さんに「家族」と言わしめるほどサポートを続けてきました。

マサコ・バレエ・ワークス 上岡真佐子先生:
「練習が好きな子だった。ここまで練習をしなさいと言わなくてもいい子。心身共に成長して大きくなって帰ってきてほしいなと思う」

福間さん:
「(先生は)本当に偉大な存在」

一途な思いで青春をバレエに捧げる16歳。さあ、次の目標は?

福間さん:
「お客さんを笑顔にできるダンサーを目指してドイツで頑張ります」

高知さんさんテレビ
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