高知の文化を世界へ発信しようと、大阪・関西万博でよさこい鳴子踊りが披露されました。よさこいを初めて知った外国人もくぎ付けです。
22日(金)から2日間にわたり、高知の文化をPRするイベント「WORLD YOSAKOI DAY」が開催されました。「よさこい鳴子踊り」と「街路市」を中心に、世界に高知の文化や食の魅力を体感してもらおうと県が主催しました。
来場者数は延べ5万4000人超え。実は、よさこいは1970年に開催された大阪万博でも披露されていたんです。
浜田知事 開会式あいさつ:
「今55年の時を経て今回の大阪・関西万博で再びよさこいを世界に向けて発信できること、大変うれしく思っております」
TACYONの踊り子:
「前回(の万博)が50年前だったと思うので、本当に一生に一回踊れるかという機会だったので、本当に踊らせていただけることが感動というか楽しかったです」
県内はもとより国の内外17チーム、総勢1200人以上が多彩な演舞を繰り広げました。
高知県日本舞踊協会による第一回よさこい祭りで披露された「原点よさこい踊り」も。高知を代表する人気チーム、「とらっくよさこい(ちふれ)」も万博の地を“わくわく”させました。“前に進む”本場のよさこい踊りで観客を魅了しました。
奈良から来た人:
「ぜひ本場でパワフルな踊り見て元気もらいたいなと思いました」
川村和久アナウンサー:「Do you know YOSAKOI?」
フランスから来た人:「NO」
川村和久アナウンサー:「This dance native Kochi」
男性:「OK」
フランスから来た人:
「伝統的ですてきなダンスだった。若い人たちが踊っているのを見たがとても素晴らしかった」
初めて見た外国人観光客の心までもわしづかみ。さらに、300年以上の歴史がある高知市の街路市を再現。
川村アナ:
「こちらには土佐の日曜市が再現されています。この店見てください。全て高知県産の食べ物がずらっと並んでいます」
実際に日曜市で使っている竹やパイプでできた屋根を、そのまま会場に持ってきたそうです。並んでいるのはいも天やアイスクリン、北川村のゆずを使った調味料など、県内全ての市町村の特産品約350種類。
フランス人女性:「この名前は何ですか」
出店者:「これはマロウというハーブのお花になります。お茶にして飲むことができます」
店の人と会話しながら買い物するこの光景こそ土佐の街路市の名物。
Q伝統的な市場を見てどう
フランスからの留学生:
「なんかすごい。実際に高知に行った時に行きたい」
オクラなど新鮮な野菜を購入する人も。
Q高知の日曜市が再現されているのはどう
大阪から来た人:
「うれしいです、楽しいです」
大阪から来た人:
「久しく高知方面には行ってないので、また行きたいなと思います」
浜田知事も「万博」の日曜市を満喫。
浜田知事:
「日曜市で人気の店が関西へ出ていて、ちゃんとキャッシュレス決済も対応してくれていて(高知が)世界と戦うぞという意欲がすごくうれしい」
さらにこんな体験ブースも。
三木優花アナウンサー:
「こちらのブースでは、よさこいの衣装を着て写真を撮ることができるんです。何にするか迷っちゃいますね」
関西に住んでいる女の子2人は学校行事での披露に向けよさこいを練習中。鳴子を持って踊るのは初めてとのことでうれしそうです。
大阪から来た女の子(小学2年生):
「普通に練習しているより楽しかった。もっと楽しくなった」
女の子たち:
「高知だいすき~」
一日のクライマックスはよさこい祭りを締めくくる「総踊り」です。ここにスペシャルゲストが。よさこい宣伝部長である南海キャンディーズの山里亮太さんです。
南海キャンディーズ・山里亮太さん:
「最高でした。あの瞬間だけこの万博の地が高知になったような感じ。お客さんも体の中から湧き上がるものを踊りで表現している感じが、よさこいっていいなって心から思いましたね」
まるで一つのチームのように会場には一体感が生まれました。そしてフィナーレには花火が打ち上げられました。高知の伝統的な文化を通して、土佐の活気を世界へ発信しました。