アメリカで保管されていた葉書が、80年の時を経て22日南国市の遺族のもとへ返ってきました。

【葉書の文面】
『一日も早く御無事にて御かへりの日を神かけまして御祈り致して居ります』。

太平洋戦争のさなか現在の南国市から戦地に赴き、終戦後も安否が分からなかった山本義彦さんに宛てて母の鹿恵さんが送りました。

【葉書の文面】
『(義彦さんの息子)光雄も大へん大きく成り近所などに走り行きます』

しかし、義彦さんは終戦1年前の8月15日にグアム島で戦死していて、葉書が届くことはありませんでした。

この葉書が、22日南国市の遺族のもとへ。義彦さんの長男の妻である山本美代子さん(81)が受け取りました。

山本美代子さん(81):
「仏壇に飾っておきます。ありがとうございます」

葉書を見る遺族:
「80年たった手紙ですからね」
「よく残ってましたね」

葉書は終戦後、日本で働いていたアメリカ兵が何らかの理由で母国へ持ち帰り、博物館で保管されていました。遺留品の返還活動を行う団体が博物館に要請を行い、日本に返還されることになったのです。

義彦さんの孫やひ孫も駆けつけ、葉書や昔の写真を見ながら故人をしのんでいました。

山本義彦さんの長男の妻・山本美代子さん:
「信じられませんでしたね。アメリカまで行って返ってきたのって。ちょうどこの80年っていう時に返ってきてくれた。とてもありがたいです」

高知さんさんテレビ
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