秋田県内は大雨に見舞われ、仙北市で桧木内川が氾濫しました。雨のピークは過ぎ、仙北市内の一部に出されていた「緊急安全確保」は21日朝に解除されましたが、引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要です。氾濫から一夜明け、少しずつ被害が明らかになっています。
21日午前9時までの48時間に降った雨の量は、仙北市桧木内で319ミリ、仙北市田沢湖高原で291.5ミリ、大館市で208.5ミリなど4地点で観測史上最大となりました。
菅原咲子アナウンサー:
「きのう氾濫した桧木内川です。水はすでに引いていますが、現在も流れが速い状態が続いています。すぐそばの建物にはがれきが数多く引っかかっていて、いかに激しく水が押し寄せたか見て取ることができます」
桧木内川の氾濫から一夜明け、仙北市上桧木内地区では、土砂とともに流れた建物や車が確認できます。
地区に発令されていた5段階の警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」は21日朝に解除され、住民は片付け作業に追われていました。
市内ではこれまでに、住宅や公共施設合わせて6棟で床上浸水が確認されています。
上桧木内部落会・鈴木英二さん:
「流木と土砂、そういったものが非常に多いので、このあとどういうふうにしたらいいか、みんな頭を悩ませているというのが現状」
雨のピークは過ぎましたが、これまでに降った雨で地盤が緩んでいるところがあり、秋田地方気象台は土砂災害に厳重な警戒を呼びかけています。