強風にあおられるヤシの木。
大型のハリケーン「エリン」が迫る、カリブ海の島です。

映像が撮影された室内にまで窓を打つ雨粒の音が響いています。

一時、最大の勢力“カテゴリー5”にまで発達した「エリン」。
すでにカリブ海の島々に被害が出ています。

17日に「エリン」が接近したプエルトリコでは、大雨により道路が冠水。

イギリス領バージン諸島のヨスト・バン・ダイク島でビーチのカメラが捉えたのは、激しく降る雨の様子。

最大瞬間風速71メートルを一時観測し、鉄筋の建物を変形させるほどの勢力に発達したハリケーン「エリン」は、勢力を弱めつつも、アメリカ南部に迫っています。

アメリカ南部のノースカロライナ州では「エリン」接近に備え、一部の島々に高潮警報や避難命令が出され、警戒が呼びかけられました。

また、ニュージャージー州やニューヨーク市などの沿岸地域でも、20日からビーチを閉鎖するなどの動きが出ています。

「エリン」接近を前にアメリカ空軍が撮影したのが、その巨大な渦の中心部の様子です。

分厚い雲を抜けた先に現れたのは、抜けるような青空と太陽。
周りは高い雲の壁に覆われていますが、ハリケーンの中心部とは思えないほど穏やかです。

しかし空軍機が再び雲の壁に突入すると、辺り一面が真っ白になり、視界が遮られていました。

今のところ、「エリン」がアメリカ本土を直撃することは避けられる見通しです。