大雨災害から12日が経ちましたが、被災地ではいまだ復旧作業が続いています。
20日、私は営業再開へ向けて奮闘する霧島市隼人町の物産館を訪ねました。
じつは先日ロケでお邪魔したばかりで今回、大きな被害を受けていました。
霧島市隼人町の日当山地区にある「日当山西郷どん村」です。
物産館やレストランなどが備えられていますが、今回の大雨で浸水被害を受け現在は営業できない状態です。
実はこの場所、7月放送された番組のロケで訪れていました。
地元でとれた野菜や、調味料などの特産品が並び、レストランでも地元の食材をつかった料理が提供される人気の観光施設です。
しかし、8月8日の大雨で内水氾濫による浸水被害を受けました。
坪内一樹キャスター
「こちらが物産館です。あのときの影も形もありません」
またレストランも椅子やテーブル、調理器具も水に浸かり店内はガランとしていました。
ロケの時にもお世話になったスタッフの松枝さんに話を聞きました。
Q.どのくらいまで水がきたかわかるものはありますか?
日当山西郷どん村・松枝俊顕さん
「だいたい窓の高さまで。商品棚や業務用冷凍庫が全部持ち上がってひっくり返って落ちた。どこから手をつけていいか分からない状態。生産者が置いてくれた商品や自分たちの商品が泥に漬かったのが残念だった」
その後すぐさま復旧作業をスタート。
お店のスタッフのほかボランティアもかけつけてくれたそうです。
そして12日がたった20日。
スタッフはテーブルなど店の備品の清掃作業のほか、残された商品や食材の在庫の確認などを行い、復旧にむけて引き続き奮闘していました。
スタッフ
「慣れない作業なので疲れも出てきているが、体力と相談して少しずつ進めてきた。もう少し頑張らないといけない」
そんな作業が続くなか、20日はスタッフに嬉しいサポートが。
月に数回、こちらに出店するというキッチンカーがドリンクの差し入れにやって来たのです。
キッチンカーの人
「普段からお世話になっているので、みなさん大汗かいていると思うので気分転換できれば」
着実に復旧に向かう西郷どん村ですが、まだ災害の爪痕が残されたままのところがありました。
坪内キャスター
「こちらは当時の宿を再現した建物なんですが、床下はこれだけの水が溜まっています」
こちらは西郷隆盛が宿泊した宿を再現した古い造りの建物ですが、床下はコンクリート製で水が逃げない構造となっています。
水の量が多すぎてようやく20日から本格的な排水作業が始まりました。
大きな被害を受けましたが物産館、レストランでは営業再開に向けて着実に歩みを進めています。
同時にクラウドファンディングで復興資金の支援も呼びかけていました。
松枝さん
「クラウドファンディングやボランティアで多くの人に応援してもらっているのを実感した。さらにパワーアップした物産館として営業が再開できることを目標に」
再び笑顔で多くのお客さんを迎えるために。
スタッフたちが前向きに作業に取り組む様子が印象的でした。