日本からの旅行客も多い“美容大国”韓国。
エステや化粧品などのアイテムを求めて、足を運んだことがある人もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
そんな韓国で、美容にも関係する新たなルールが政界を巻き込んだ議論になっているんです。
ということで、ソレってどうなの?20日のテーマは「大統領もやっている?人気の眉毛タトゥー韓国で法改正へ」です。
20日、首都ソウルの国会前には、腕や首にタトゥーを入れた人たちの姿が。
ある法案の提出を受け、呼びかけが行われていました。
訴えたのは、タトゥー施術の合法化。
一体どのような法案なんでしょうか。
現在、韓国では皮膚に針を刺して色素を注入するタトゥー、眉毛などを描くアートメイクも医療行為とみなされています。
なので医師免許を持たない人による施術は違法なんですね。
それを医師以外でも施術できるように認めようというのが今回の法案なわけです。
とはいっても誰でもできるというわけにはいきません。
タトゥーイストという専門の資格を新たに作り、その資格を持っていれば施術が認められるというものです。
大韓タトゥーイスト中央会のイム・ボラン会長:
無許可の施術によって国民の被害を防ぎ、安全な施術環境を造成し、健康な産業生態系を造成することです。
この法案の目的は、無許可の施術による被害を防ぐこと。
また、数多くの若者の雇用が生まれ、芸術家に正当な機会を保障できるといいます。
タトゥー施術者からは、「施術を受けるお客さんも正当に安全に受けられるし、施術する私たちも国の保護を受けながらできると思います」「今受けている方が確実に多くなったと思います。海外に向けてもいい産業になると考えています」などといった声が聞かれました。
美容大国である韓国は“眉アートブーム”の火付け役とされていて、韓国人の5人に1人が眉毛アートメイクをしているといわれています。
そのブームは女性や若者だけではなく男性も。
さらに、大物政治家たちにとっても身だしなみになっています。
李在明(イ・ジェミョン)大統領の5年前の映像を見てみると、眉毛はちょっと太くて整っていない感じ。
それがきれいに整えられています。
李在明大統領も眉毛アートメイクを受けていると報じられていて、過去、大統領選挙でタトゥーの合法化を公約に掲げていたこともあるんです。
この眉毛アートメイク、マスク中心の生活となったコロナ禍以降、日本でも注目を浴び、おなじみになりましたよね。
韓国まで行って施術を行う人も多いようです。
東京都内の美容クリニックによると、一般的にタトゥーとアートメイクの違いは、皮膚に色素を注入する深さにあり、深いのがタトゥー、浅いのがアートメイクということです。
厚労省によりますと、日本ではタトゥーは医師ではなくても入れられますが、眉毛やアイラインなどのアートメイクはタトゥーとは異なり、医療行為に分類されます。
その理由について、どちらも色素を入れる施術ですが「タトゥー、いわゆる入れ墨は彫師が行ってきた歴史的な背景がある」ということです。
一方で、眉毛などの「アートメイクは安全性の観点から医師免許を持たない者が行うと医師法違反になる」ということでした。
今や幅広い世代で人気の眉毛アートメイク施術。
それぞれの国でのルールを守って受けたいものです。