低気圧や秋雨前線が停滞している影響で激しい雨が断続的に降り続き、北日本では災害級の大雨となっています。

勢いよく流れる茶色く濁った川。
秋田・仙北市を流れる桧木内川の20日午前11時ごろの様子です。

川のすぐそばには、サイドミラーが壊れ、泥に覆われた車が止まっています。
濁流にのみ込まれたのでしょうか。

氾濫した川の周辺には、流されてきた木が散乱。

大きな木が道路をふさぐように倒れています。

冠水した道路を慎重に走行する車も見られました。

19日午後6時の映像を見ると、この時はまだ雨は弱く、川の水位にも変化はありません。

しかし、翌朝の20日午前6時には川の水位が上昇。

午前8時には近くの建物に川の水が迫る勢いで増加し、1時間後には川が氾濫しました。

仙北市では、大雨警戒レベル5段階のうち最も高い「緊急安全確保」が185世帯378人に発令されています。

市内の施設には大量の泥水が入り、スコップでかき出す復旧作業に追われていました。

避難した人は「初めて経験する雨」だと話します。

秋田県の隣、青森県でも大雨に見舞われました。

フロントガラスに打ち付ける大粒の雨。
20日正午過ぎに青森・弘前市で撮影された映像です。

車は、車体よりも高い水しぶきを上げながら走行。
排水管からは、雨水が噴き出しています。

青森市内でも横殴りの激しい雨に見舞われ、地面に強く打ちつけています。

辺りは昼にもかかわらず薄暗く、道路を走る車はヘッドライトをつけています。

この大雨の中、ランニングをする男性の姿も。
たまった水をよけながら走り去っていきました。

日本で有数の渓流スポットも、大雨の影響を受けていました。

20日朝、青森・十和田市にある奥入瀬渓流で撮影された映像を見ると、渓流の水位が上がり、激しく流れています。

奥入瀬屋代表:
かなり水位が上がっていて、川の流れの中にも倒木とかそういうのが流れているのが見られる状態。遊歩道まで水につかっている状態。

この雨は21日の午前中にかけて降り続く見込みで、引き続き川の氾濫などに厳重な警戒をしてください。

一方、関東でも猛烈な暑さの影響で大気の状態が不安定となっています。

午後3時半過ぎの栃木市では、急な強い雨に見舞われました。

このあとも夜遅くにかけて雷を伴った激しい雨が降る恐れがあり、ゲリラ雷雨にも注意が必要です。

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