8月15日夜、新潟県南魚沼市で60代男性がクマに襲われケガをした。男性は自宅の外で涼んでいたところクマに襲われたという。新潟県内で今年、クマによる人身被害は5件目で、県は「クマ出没警戒警報」を発表して警戒を呼びかけている。
■持っていたライトで抵抗も…
クマに襲われ、ケガをしたのは、南魚沼市に住む60代男性だ。
15日午後9時半ごろ、南魚沼市山谷の集落で、「夫がクマに襲われた」と消防に通報があった。
警察によると、男性は家の外に出て涼んでいたところ、後ろからがさがさと音がしたため振り返ると、そこにクマがいたという。
クマに突然左ももをかまれた男性は、持っていたライトで抵抗するが、さらに右腕をひっかかれた。
その後、クマは西の方向に逃げていったという。男性は南魚沼市内の病院に搬送されたが、命に別条はない。
■クマによる人身被害は5件目
県内では今年、クマによる人身被害が5件発生している。
5月15日:南魚沼市で60代男性が負傷
5月29日:五泉市で40代男性がクマに遭遇して転倒し、負傷。連れていた犬が追い払う
6月4日:長岡市で山菜採り中の80代男性が負傷
7月14日:糸魚川市で山菜採り中の70代男性が負傷
警察は市と連携し、パトロールを行うとともに、近隣住民に注意を呼び掛けているほか、県は8月7日に「クマ出没警戒警報」を発表し、警戒を呼びかけている。
■県が呼びかける注意点
・複数で行動し、ラジオや鈴など音の鳴るものやクマ撃退スプレーを携行する
・クマの活動が活発な早朝や夕方の入山を避ける
・クマのエサとなる生ゴミや不要となった果樹(柿、栗など)を適切に処分する
・クマに出会ったときは慌てずにゆっくり後退する
・クマに襲われた場合、地面に伏せて頭・首・腹を守る(両手で首の後ろをガード
する)