今月7日から8日にかけて富山県内を襲った大雨。

特に県西部で雨脚が強まり田んぼが冠水するなどの被害が出ました。

大雨から10日あまり被害のあった小矢部市の田んぼの現状を取材しました。

*リポート
「川が越水し一面冠水した田んぼ。絡まっていたゴミは取り除かれ、倒れた稲も元に戻っています」

7日未明から降った大雨。高岡市、氷見市、小矢部市の田んぼでは合わせて31.2ヘクタールで冠水し倒伏の被害が出ました。

黒石川が越水し稲穂が水につかった小矢部市岡地区では水が引いた後流れ着いたゴミなどが絡まり稲はなぎ倒されていました。

*岡北部営農組合 高野嘉章さん
「堤防を乗り越えて水が増えてきて全部田んぼへ。単なるゴミだけではない、川の藻のようなものが固まって入ってきた。それが心配だった。幸いにも雨は長く続かなかったのでよかった。今ちょうど刈り取りをするときにゴミがあるとコンバインがダメになる」

イネに絡みついたゴミが収穫時にコンバインに絡まることが懸念されたため、2時間かけて田んぼから取り除いたそうです。

一方で、流れ込んだ泥が特に多かった一部では今も稲が倒れたままになっていて収穫が出来るかどうかは不透明です。

高岡農林振興センターによりますと水がすぐに引いたこともあり他の地域でも被害は最小限に抑えられたということで、予定通り刈り取りを行うことにしています。

小矢部市岡地区のこちらの田んぼでは、20日ごろから早生品種「てんたかく」の刈り取りを始める予定で生育状況は例年並みだということです。

富山テレビ
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