記録的な少雨で土壌がひび割れる被害を受けていた山間部の農家では、一部で成育に影響はでているものの、まとまった雨で田んぼの渇水が和らぎ、安堵の声が聞かれました。

今年の記録的な少雨で砺波市の栴檀山地区では、給水車が出動するほど深刻な水不足に見舞われていました。

この地区でコメの早生品種「てんたかく」を育てているる農家は、18日収穫を迎えました。

*てんたかく農家 宮木武司さん
「ほとんどの田んぼが地割れしてヒビが入っていたがこの間の雨でようやく隙間に水が行き渡った。高温に強いてんたかくだからこそおいしいコメにどうにか仕上がった。」

ただ、少雨の影響で、成育に影響が出ています。

*てんたかく農家 宮木武司さん
「収穫したときはピカピカのコメだが今年は高温障害。白いコメが少しあるし粒も少し小さい。心配していたが今年は苦労した分おいしく感じた。てんたかくの味に影響はなく精米した約80キロは売り切れに」

農家によりますと、てんたかくでは、小粒なものや白い米が多く、収穫量がやや減少。

ただ、味には影響はなく、収穫直後に精米したおよそ80キロはすぐに売り切れたということです。

また、同じ地区で主力品種の『コシヒカリ』を育てる農家も、水不足に悩まされていましたが、雨で山間部のため池などの貯水量もあがり安堵の声が聞かれ9月の収穫に期待を寄せていました。

*コシヒカリ農家 古井節夫さん
「(今月6日の)恵みの雨で助かった。なければもっと被害があった。」

富山テレビ
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