8月8日、八ヶ岳連峰赤岳の山小屋で東京都の女性(67)が体調不良となり、警察や消防、遭対協の隊員が出動し、救助しました。

救助されたのは東京都杉並区の67歳の女性です。

警察によりますと、女性は6日から4人パーティで1泊2日の日程で八ヶ岳連峰赤岳に入山し、7日に下山予定でしたが、標高約2700mの山小屋に滞在中、体調不良となりました。そのため山小屋に1日延泊しましたが、回復せず、8日午前5時半過ぎ、同行者から体調不良で自力下山が難しい旨の救助要請があったということです。

警察や消防、遭対協の救助隊員が7人体制で出動し、背負って下山して救助されました。女性は嘔吐や脱水の症状がみられるものの軽症とみられます。

長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。特に今の時期は、気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって、整備された登山道でも浮石やガレ場などでちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいると考え、最後まで気を抜かずに登山をするよう呼びかけています。長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山でも疲労や熱中症などで動けなくなることがあります。

県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」ことなどを呼びかけています。

長野放送
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