恵みの雨への期待が日増しに高まる中、各地のダムの貯水率は下がり続けています。
田中祐一朗記者:
布部ダムに来ています。草の生えていない土の部分がかなり多く、全体的に水が減っているのがわかります。
島根県が管理するこの布部ダムは、近くの山佐ダムとともに地元・安来市をはじめ、松江市にも水道水などを供給する重要な役割を担っていますが、4日朝の時点での貯水率は、2つのダムの合算で29.4%までに減少しています。
このため県などは4日、管理委員会を開き、新たな取水制限として農業用水ついては通常時の約60%、水道と工業用水は約20%を5日から実施することを決めました。
島根県土木部 今岡幸延部長:
今週予報されている雨がどれくらい降るかはわからないところだが、回復をするほどの量ではないのではないか。引き続き、渇水の調整、節水は継続していく必要がある。
2つのダムでは、このまま雨が降らなければ8月29日に貯水率が0%となる見込みで、その場合、通常は使わないダム底に貯まった水を使うことにしていますが、それも9月下旬にはなくなるものと想定されていています。
島根県土木部 今岡幸延部長:
ダムを管理する私どもとしても危機感を感じている。少しでもダムの水を長く供給できるように私どもとしても努めていきたい。
このほか、県東部・斐伊川上流の尾原ダムが貯水率25.2%、県西部・三隅川上流の御部ダムが貯水率33.8%で、いずれも厳し状況が増しています