大阪府の吉村知事はきょう=4日の定例記者会見で、改めて「『米原ルート』の比較検討をすべき」と話し、その上で「1日も早く大阪までつなぐ、それをやる上で比較検討して決めたほうがいい」と述べました。
福井県小浜市と京都市を通る「小浜・京都ルート」を決めていた与党プロジェクトチームの一員でもある自民党の議員も、検証する意向を示していました。
【大阪府 吉村知事】「北陸新幹線については、『小浜・京都ルート』に加えて、『米原ルート』も比較検討して判断するべきだと思います。 この点は、より議論を深めていくために『大阪協議会』を開催して行きます。 一定程度の議論を深めた上で、方向性が決まればまた再開したいと思います。 大阪協議会の実務会議は、実務の状況が整い次第進めていきます。
あわせてこれは、国の与党プロジェクトチームがこの点についてどうするかということも非常に関連します。 プロジェクトチーム長の西田昌司委員長(参議院議員)も『米原ルート』を比較検討してやる方向性だということも聞いてますので。与党プロジェクトチームと並行しながら、判断して行きたいと思います」
(Q 比較検討することによって、結果的に全線開業まで一日も早くなるという考え方ということか)
【大阪府 吉村知事】「そういう考え方です。一日も早く大阪まで繋ぐという、そこの目標、考え方は一切変わっていません。 それをやる上で、比較検討して決めたほうがいい。いま、『小浜・京都ルート』はこのままいくと止まってるような状態でもありますから。
やはりちゃんと課題を比較検討して決めていくと言うプロセスの方が一日も早い大阪全線開業につながると考えています」
■北陸新幹線”参院選で「米原ルート比較検討」求めた候補トップ当選”ルート議論再燃
北陸新幹線の大阪までの延伸をめぐっては、与党のプロジェクトチームが福井県小浜市と京都市を通る「小浜・京都ルート」で整備する方針を決めていましたが、先月20日に実施された参議院選挙の京都選挙区で、滋賀県の米原駅を通る「米原ルート」も検討するよう提案した維新の新実彰平議員がトップ当選し、大阪府の吉村知事も検討を求めていました。
そして与党のプロジェクトチームの一員で、京都選挙区で二番手で当選した西田昌司議員が、参院選の結果も踏まえ、一転して「米原ルート」も検証するよう国交省に求めていました。