北アルプス烏帽子岳で東京都中野区の会社役員の67歳男性が疲労のため行動不能となり、救助されました。
8月3日午後5時頃、男性の同行者から大町警察署に「同行者が疲労で動けなくなり、救助要請します」と通報がありました。
男性は8月3日、北アルプス烏帽子岳のブナ立尾根を下山中に疲労のため行動不能になりました。
大町警察署山岳遭難救助隊員と長野県警本部山岳遭難救助隊員が出動し、3日午後9時20分頃、男性を救助しました。
男性は2日、2人パーティで扇沢登山口から入山していました。
長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。特に今の時期は、気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって、整備された登山道でも浮石やガレ場などでちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいると考え、最後まで気を抜かずに登山をするよう呼びかけています。長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山でも疲労や熱中症などで動けなくなることがあります。
県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」ことなどを呼びかけています。