コメの値段の「高止まり」が叫ばれる中、廿日市市の商業施設で、コメの生産者や販売業者が消費者と共に意見を交わす催しが開かれました。
【生産者・藤原博已さん】
「これまでが安すぎたんだと思います皆さんもそのお米に慣れていたと思うんですよ」
県内のコメの生産者たちが開いた、その名も「お米サミット」。
価格高騰やコメ不足が叫ばれる中、「作り手」と「売り手」の思いを消費者に知ってもらおうと初めて企画されました。
【参加者は】
「高いんだったらいくらくらいが適正なのかなと聞いてみたかった…」
【米匠酒匠なかお・中尾敬太郎さん】
「(通常の希望価格は)10キロで7000円3500円ですよね。こだわりがあるのは4000円越えでもいいのかなと」
参加した消費者側の関心は「適正価格」がどこに落ち着くべきかに集まりました。
「お米サミット」では生産者側から、働いた分だけきちんと対価を得ることができる好循環をどう作るかや、人口減少が進む中山間地域の農地をどう守っていくかなど待ったなしの課題も共有されました。
なお、厚生労働省のHPによりますと、7月14日の週の全国のスーパーでの平均価格は5キロ3585円で9週連続で下がっています。一方で、2020年度の時点で、県内の農家の高齢化率は全国ワースト2位で、いかに若い農業従事者を確保、育成するかが課題となっています。