8月1日、福島県のJヴィレッジで行われたサッカーのインターハイ。福島県代表の尚志高校が準決勝に臨み、劇的な幕切れとなった。
「ガンバローゼ尚志高校」ベスト4に進出し、初めての『全国決勝』の舞台を目指す尚志高校。準決勝の相手は、前回大会準優勝の強豪・鹿児島の神村学園。
尚志・仲村浩二監督は「福島県の代表がしっかりやってるんだっていうのを見てくれれば、いい意味で明るい話題になるんじゃないかなって思ったので、選手にはそういうふうに『1個ずつ勝とう』っていったんですけど」と話す。
試合は神村学園のペース。攻め込まれる時間が続く。なかなかチャンスが作れない尚志だったが、前半23分だった…決めたのは9番の根木!「『これ背後行けるなって』思ったので、うまく背後獲れて、駆け引きしながらうまくファーに流し込めたのは良かったかなと思います」と話した根木翔大選手。ストライカーがワンチャンスを決めきり、尚志が先制!前半を1点リードで折り返す。
エンドが変わった後半。神村学園が反撃に…後半13分だった。同点に追いつかれる。
尚志のキャプテン西村圭人選手は「少し気持ちが落ちちゃった部分があったので、気持ち的に落ちないで、この環境だったり状況をもっと楽しもうっていうふうに話してました」と振り返る。
お互い譲らない一進一退の攻防戦。このままPK戦へともつれ込むかと思われた試合終了間際。神村学園フリーキックのチャンス。最後に力の差を見せつけられた。
◇準決勝<尚志 1-2 神村学園>
尚志・仲村浩二監督は「ファイナリストになって、県民の方たちに勇気とか希望とか、高校生たちが一生懸命な姿見せて届けたかったんですけど、本当に悔しい」と話した。
きょうの悔しさを糧に、目指すのは「全国制覇」だ。尚志・根木翔大選手は「悔しい思いしたのはみんなだと思うので、選手権は優勝していい形で終わりたいと思います」と前を向いた。