文科省が子どもの学力に関する調査結果を発表したんですが、大幅に低下しているということで驚きの結果なんですよね。

夏休みに入ったばかりでまた勉強の話?って親御さん困ってると思いますけども、一緒に1日は皆さんと考えていきたいと思います。

全国の小学6年生と中学3年生を対象にした経年変化分析調査です。
グラフが右下に下がっているのが分かります。

子どもの学力が今、大幅に低下しているという結果が出たわけです。

対象は小学6年生と中学3年生でしたが、教科は小6が国語と算数、中3が国語、数学、英語で毎年ほぼ同じ問題が出題されていますが、このようにグラフが下がってしまったということになってます。

青井実キャスター:
過去と比べましても、いずれも大幅に減少していることが分かったということですが、子どもの学力低下してると感じます?

遠藤玲子キャスター:
私ちょうど中学生と小学生の子どもがいるんですけれども、こんなに一気にここ数年で大幅に低下と言われちゃうと、ちょっと心配になっちゃいますね。

青井実キャスター:
何でここまで大幅に低下してしまったのかを見ていきたいと思いますが、まず文科省は明確には示せないとしているんですが、例えばコロナの時期思い出してください。中学生の英語は、小学校で外国語を習い始めた時期がコロナ禍と重なっていたという。思い出すとリモートとか。

SPキャスター・中村竜太郎さん:
コロナで学習環境っていうのは変わりましたから。やっぱりその影響がありますよね。

青井実キャスター:
その辺りが出ているんじゃないかということです。また、保護者への質問で学力低下への要因が見えてきました。見ていくと分かるんですけど、子どものスマートフォンとかの時間がとにかく増えているという結果になりました。その分勉強時間が減ってしまう、ですからスコア低下につながるんじゃないかということですが、どうですか?お子さん、皆さんスマホやってますか?

遠藤玲子キャスター:
やってます。特に夏休み期間は学校がないので。多分、今もやっていると思います。

青井実キャスター:
でもどうですか?やめさせることできますか?

遠藤玲子キャスター:
何回も言うんですけどね。正直子どもたち、言うことすぐには聞いてくれないですよね。

SPキャスター・中村竜太郎さん:
聞かないですよね。でもやっぱりスマホについてなんですが、海外で同様のデータがあるというか、スマホをたくさん使えば使うほど学力が低下するというデータもあって、国を挙げて取り組んでいるところもあるんですね。

青井実キャスター:
世界中、課題になっているということなんですけども、じゃあ日本でさらに保護者の方にも要因がある可能性も指摘されています。
「勉強の話をする機会が減りました」「学校生活が楽しければ成績にこだわらない人が増えてきました」「保護者の使用時間が長いから子どもの使用時間も長くなる」どうですか?

遠藤玲子キャスター:
スクリーンタイムで自分のを先ほど調べたんですけど、1日8時間くらいスマホを見ているって出てしまって。子どもに言えないですよね。

青井実キャスター:
お母さんがやってるからいいじゃないと。

SPキャスター・中村竜太郎さん:
やっぱり子どもに言えないですよね。

青井実キャスター:
子どもの学力の低下に対してどのように受け止めて対応していけばいいのか、教育ジャーナリストのおおたとしまささんに聞きました。デジタル環境の影響は大きい。子どもの勉強時間・集中力が低下している。教員の多忙化により時間的・精神的な余裕がなく、さらに子どもの学力低下を招いているんじゃないかということです。
ですから、使用時間とかルールを親子で決めるべきなんじゃないかということですが。

遠藤玲子キャスター:
こういうデータだけ出されて、親はすごく不安になります。どうすればいいんだろうっていう思いになってしまうんですけど。

SPキャスター・中村竜太郎さん:
世界的にみると、日本の子どもの学力ってそこまで深刻に低くはないんですよね。ただ、文科省がこうしたデータを出すのであれば、この先どうしていったらいいのかを親御さんに指し示すとか具体例を示すべきだと思います。それはやっぱり問題だと思います。あと懸念されるというのは、親の経済状況による教育格差というのは考えなきゃいけないところです。子どもが等しく教育を受けられる、そういうふうに社会全体が考えなきゃいけないもんだと思いますよね。

遠藤玲子キャスター:
行政のフォローアップも必要になってきますね。

青井実キャスター:
じゃあスマホを子どもから取り上げられますか?

遠藤玲子キャスター:
できませんね…。でもちゃんと、夏休みの間に話し合わなければいけないなと思いました。