建設機械のオペレーターの担い手の育成に加え、若い人に最新技術を知ってもらおうという体験会が秋田県北秋田市で開かれ、学生らが実際に操作しながら関心を高めていました。
体験会は、北秋田市の鷹巣技術専門校と秋田市で建設機械の販売・レンタルなどを手がけるコマツ秋田が開催したもので、訓練生16人が参加しました。
最初に学んだのはICT・情報通信技術で、講師が「人工衛星を使って位置情報を取得し、通常は人の手で上げたり下げたりして土を逃がす操作があるが、GPSを使い自動的に作業機が動くのが最大の特徴」と説明しました。
このあと訓練生は、実際にICT技術が搭載された建設機械に乗り込みました。事前に登録された地形などのデータをもとにアームが動くため、まだ慣れていない若手作業員でも安全に簡単に、しかも片手で操作できます。
体験した訓練生は「はっきり言って、よそ見していても操作できるような感じだったのですごく楽だった」と操作性の高さを実感していました。
コマツ秋田・小野田飛翔さん:
「秋田県は全国的にみても人口減少・担い手減少・高齢化の影響をすごく受ける地域だが、こういった最新技術を投入して建設業界の厳しいイメージの払拭や、若い人が目指したい業界に少しでもなっていきたい」
一方、道路工事の現場でも北秋田市の秋田北鷹高校の生徒5人が簡単な操作を体験しました。
体験した生徒は「将来土木関係の仕事に就きたいので、この経験を生かし、秋田で活躍する土木関連の仕事に就きたい」と話していました。
能代河川国道事務所・郡山秀樹副所長:
「建設業界は特に若い技術者が不足しているのが課題の一つなので、今回の企画を通して建設事業に携わってみたいと思う人が1人でも出てきてくれることを期待している」
安全に効率的に作業を進めたい建設業界にとって、最新技術を駆使する若者の担い手の確保は急務です。