(30日 午後6時過ぎ時点の情報)
野村舞アナウンサー:
県内沿岸はきょう(30日)午前から津波注意報が発表され、現在も継続している状態です。沿岸部や河口付近には近づかないようにしてください。
現在の高知市から見える浦戸湾の様子を中継でご覧いただきます。
玉井さん。
玉井新平アナウンサー:
高知市若松町にある高知さんさんテレビ本社屋上からお伝えします。
カメラを東に向けると五台山があります。その五台山を前を流れるのが国分川。今のところ目立った水面の変化は見て取れません。穏やかです。
そして国分川にかかるのが青柳橋です。この青柳橋も普段通り車が通行していて、日常の帰宅ラッシュの風景が広がっています。
ただ、大津波警報が発表された場合、多くの車がこの青柳橋を通って五台山へと逃げるため、渋滞が予想されています。あの橋が渋滞すれば、橋の上で津波に飲まれるので非常に危険な避難路となる可能性も指摘されているんです。
そして国分川が流れる先には、南の方角、浦戸湾が広がっています。両岸にはセメント工場、そして造船所が立ち並ぶ工業地帯となっています。
ここで最新情報をお伝えします。高知市で午後5時過ぎに20cmの津波が観測されたということです。
ただ今のところ、海面に大きな変化は見て取れません。
ただこれから午後9時半に、高知港、満潮を迎える予想となっています。
決して海岸に近づかないでください。
そしてカメラを再び東の方角に向けます。五台山のふもと、自動車専用道路が走っている辺りが葛島、そして高須地区となります。この地区は、南海トラフが発生した場合、液状化現象で沈み込む予想がされている場所です。
この近くの保育園では今日、津波注意報を受けてすぐに逃げられるよう対策を取りました。園児が帽子をかぶって上履きを履いた状態で1日を過ごして、その状態でお昼ご飯を食べたということです。すぐに逃げられるようにするためです。
こうした避難の備えが続いています。そしてまもなく、津波注意報発表から8時間が経ちます。日が暮れてきます。住民が不安な夜を迎えようとしています。今一度、すぐに逃げられるよう備えを確認してから寝るようにしてください。
中継でお伝えしました。